【どちらかが彼女を殺した】東野圭吾著 1996年 講談社文庫の新装版
東野圭吾といえば加賀恭一郎シリーズ!
でも第三の事件はまだ読んでないんだよね…
第一の事件、第二の事件と読んだから続けて読みたい!
第三の事件だけまだ読んでなかった!
だから読みたいけど面白いのかな、どんな話なんだろう
そんなあなたのために、第三の事件【どちらかが彼女を殺した】を紹介したいと思います!
あらすじ
「お兄ちゃん以外、誰も信じられなくなっちゃった」
その電話を最後に妹は死んだ
第一発見者となった警察官の兄は現場の状況から殺人を確信する
兄は現場から殺人の痕跡を消し自殺と見せかけ自らの手で復讐を決意する
現場に駆けつけた警察は自殺の方向で動いていたが、ただひとり現場の状況から自殺に疑問を持つ加賀恭一郎がいた
兄が真相を追う中でふたりの容疑者が浮かび上がる
妹の親友と妹の元恋人
兄の計画を早くも見抜いた加賀は復讐をやめるよう説得するが…
親友と元恋人、どちらが妹を殺したのか?
兄の知らない妹のもうひとつの顔が…
加賀が突き止めた、妹の死の真相とは??
そして犯人はふたりのうちどちらなのか??
個人的な感想、レビュー
物語の設定自体はベタな兄と妹の兄弟愛と
ありがあちな恋愛の三角関係なんだけど
犯人当て小説だとは!
しかも本の最後に「推理の手引き」という袋とじがあるではないですか!
が、しかし
残念ながらそれを読んでも犯人はわかりませんでした(笑)
あ〜もやもやする〜!!
個人的にははっきりすっきり犯人を特定していただきたいんですけどね…
作中にはいたるところに手がかりが散りばめてあって
ものすご〜く注意深く読めばわかるのかもしれないけども…
どうやら文庫版には親本にはあった大きな手がかりがカットしてあるらしいです!
な、なに〜〜?!ちょっと〜〜!!
親本が出版されたあと編集部に読者からの電話が殺到したらしいけど
でしょうね〜
無論、私も速攻でネタバレを検索しました(笑)
満足度
★★☆☆☆
やっぱり犯人は特定したい!
こんなひとにおすすめ
- 犯人当て挑戦状に受けて立ちたいというひと
- もやもやとイジメられたいひと
- 加賀恭一郎シリーズが好きなひと
まとめ
加賀恭一郎シリーズ第三の事件【どちらかが彼女を殺した】を紹介しました
物語としてはありがちな兄弟愛と恋愛の三角関係というベタな設定なのですが
兄の知らない妹の一面が明らかになるところは意外性があって面白かった
そしてなにより「犯人当て」という最後まで犯人が特定されず
読者に犯人を当てさせるという挑戦的な内容になっているのがこの小説の特徴です
親本にはあった手がかりがカットされていてより難易度が上がっています
作中のいたるところに散りばめられた手がかりをもとに
はたしてあなたに犯人が見抜けるでしょうか!
コメント