【あなたが誰かを殺した】あらすじ　東野圭吾　加賀恭一郎シリーズ１２

【あなたが誰かを殺した】東野圭吾著　２０２３年　講談社

そんなあなたのために、加賀恭一郎シリーズ【あなたが誰かを殺した】を紹介します！

あらすじ

その優雅な別荘地で、毎年の恒例行事となっているバーベキューパーティーが開かれていた

悲劇が起きたのは、バーベキューパーティーの終わった夜だった
参加していた４家族が次々と殺されるという連続殺人事件が発生したのだ

事件の翌日、現場近くの高級ホテル「鶴屋ホテル」のレストランで食事をしていた男が食事を終えると、突如自分が犯人だと自供する
逮捕された男は警察に死刑を望んでいると主張するが、動機には不審点が多く犯行の詳細については一切語ろうとしなかった

そこで事件に巻き込まれ家族を奪われた遺族たちは、自分たちの手で真相を解き明かそうと独自で「検証会」を開く
遺族が集まったのは、犯人が最後に食事をした「鶴屋ホテル」

そこに現れたのは長期休暇中の刑事、加賀恭一郎だった

ネタバレなしの解説・感想

舞台は８月の別荘地
４つの家族が参加するバーベキューパーティーが終わった夜に、連続殺人事件は起こります

事件の翌日には犯人が自供しますが、動機には不審点が多く詳細は不明のまま

そこで、遺族たちは自らの手で真相を突き止めるべく「検証会」を開くのですが

そこに加賀が参加することになります

まずはここで

なんで！？

ってなりますよね

それはまあ、置いといて

４つの家族を紹介したいと思います

総合病院を経営する櫻木家 櫻木洋一：総合病院・櫻木病院の院長で経営者 櫻木千鶴：洋一の妻 櫻木理恵：櫻木家のひとり娘 的場雅也：理恵の婚約者で櫻木病院の内科医

大企業の会長　高塚家 高塚俊策：複数の会社を経営する会長 高塚佳子：俊策の妻 小坂均：俊策の部下 小坂七海：小坂均の妻 小坂海斗：小坂家の息子で小学６年生

公認会計士の栗原家 栗原正則：公認会計士 栗原由美子：正則の妻で美容院を経営 栗原朋美：栗原家のひとり娘で１４歳の中学生

別荘地で暮らす未亡人の山之内家 山之内静江：別荘地で暮らす未亡人 鷲尾春那：山之内静江の姪で東京で看護師をしている 鷲尾英輔：鷲尾春那の夫で薬剤師

事件の被害者となったのはこの５人です

櫻木洋一
高塚佳子
栗原正則
栗原由美子
鷲尾英輔

事件はメディアで大きく扱われる事となり、SNSでは被害者の裏の顔がささやかれ犯人が英雄扱いされるという事態にまで発展し世間を騒がせます

現代社会の闇ですね

犯人は、死刑になりたかったから誰でもよかったと供述します

この動機、最近よく聞く・・・

しかし、殺害の詳細を一切語らないことから真相は謎のままとなります

そこで納得のいかない遺族たちが独自で「検証会」を開くことになるのですが・・・・

ここに加賀恭一郎登場〜〜

そして不自然〜〜〜

どういう訳かというと、遺族のひとりである鷲尾春那が、自身が務める東京の病院の先輩看護師が金森登紀子なのです

金森登紀子って？

加賀シリーズに何度も登場しているので知っている方も多いですよね？
加賀の父がかつて入院していた病院の看護師です

加賀とはそれ以来、連絡を取り合う関係で恋愛関係になるのは時間の問題です　

妄想です　

鷲尾春那が「検証会」のことを金森登紀子に相談したことにより、加賀が呼ばれることになりました
「検証会」には付き添いの参加が認められていて、金森登紀子から話を聞いた加賀はちょうど長期休暇中だったため事件に興味を持って参加することになったのです

そういうことね

「検証会」は犯人が最後に食事をした「鶴屋ホテル」で行われました

え？趣味悪くない？

「検証会」の参加者は遺族の他にふたり参加しています
榊刑事課長：この事件を担当している地元の刑事
久納真穂：栗原朋美の付き添い人で中学の寄宿舎の指導員

加賀は話のなりゆきから司会進行役を頼まれて、「検証会」を進める中で嘘をつかないことを条件に引受ることになります

検証会を進めるうちに、新たな謎が浮かびあがりました

実は遺族たち全員に、謎の手紙が送られていたのです
それぞれの手紙にはこう書いてありました

「あなたが誰かを殺した」

ぞわぞわ〜〜〜

面白くなってきましたね〜

ここから検証会は、架橋に入っていきます

場所をの殺害現場に移し、みんなでひとつひとつ歩いてまわりながら検証していくことになります

加賀は遺族たちと関わりながら、彼らや被害者たちの隠された秘密や過去を明らかにしていきます
そして犯人の複雑な家庭環境や過去の出来事なども明らかになっていくこととなり、事件は単なる無差別事件ではないと推理します

人間の表と裏の顔、社会の闇

これがこの物語のテーマです

確かに人間って誰でも表の顔と裏の顔、そのまた裏の顔があったりしますもんね

事件は加賀の鋭い洞察力によって次第に明らかになります

事件の真相は、誰も想像しない衝撃的なものでした

鳥肌もんです

そして、物語の最後の最後にさらなる真相を突きつけられ

え・・・・

となる結末が待ち受けています

真相は言えませんが、これだけは言ってもいいですか？

加賀刑事、やっぱカッコいい

以上です

満足度

★★★★★

事件の真相に鳥肌たちました

こんなひとにおすすめ

• 謎解きが好きなひと
• 加賀シリーズが好きなひと
• 加賀恭一郎が大好きなひと

まとめ

今回は、加賀恭一郎シリーズ【あなたが誰かを殺した】を紹介しました

物語の舞台は、優雅な別荘地で起きた連続殺人事件

被害に合ったのは４つの家族

犯人は序盤で判明しますが、真相は不明のままとなり、納得のいかない遺族たちが自らで真相をつきとめようと「検証会」を開き、そこへ長期休暇中の加賀が参加するという斬新な展開となっています

加賀の鋭い洞察力によって、被害者や犯人の隠された秘密や過去の出来事が次々と明らかになります

社会の闇

人間の表の顔と裏の顔という二面性をテーマにしたミステリーです

事件の真相は衝撃的です

そして物語の最後の最後には、さらなる衝撃的が待っています

人間の裏の裏の顔

それを覗いて、ぞっとしてみませんか？

絶対に、読むべき！

おすすめです！