東野圭吾【加賀恭一郎シリーズ】読む順番と特におすすめな人気作を紹介 

小説
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加賀恭一郎シリーズは、東野圭吾作品のなかでも特にファンの多い人気ミステリー小説です

主人公である加賀恭一郎は、鋭い洞察力と冷静沈着な刑事で

次々と難事件を解決に導く姿がかっこいいですよね

映像化もされているので

阿部寛=加賀恭一郎

ってなっている人は多いのではないでしょうか?

私はなってます

このシリーズの特徴は、トリックや犯人当てよりも人間ドラマや社会問題に焦点をあてたミステリーという点ですね

1986年に「卒業」ではじまり、現在までに13作品が発表されていて、

シリーズ累計発行部数は1400万部以上に達しています

大人気ですね

僕は、これからシリーズを読み始めようと思ってるんだけど、
どれから読めばいいんだろう?

読む順番とかあるのかな?

私は、興味のある作品だけ読んでみたのだけど

特におすすめの人気作ってあるの?

この記事では、そんな

まだこのシリーズを読んだことない人や

何作か読んだけど特におすすめの作品が知りたい

という人に

・読む順番
・あらすじ
・特におすすめの人気作


について紹介します

読む順番

おすすめの読む順番は、出版順です

各作品は独立した物語で、どの作品から読み始めても楽しめるのですが、

加賀恭一郎の成長と変化を時系列で追うことで、シリーズ全体の魅力を最大限に味わえます

順番はこちら

1.【卒業】(1986年)(大学四年) 
2.【眠りの森】(1989年)(警視庁捜査一課) 
3.【どちらかが彼女を殺した】(1996年6月)(練馬署)
4.【悪意】(1996年9月)(警視庁捜査一課)
5.【私が彼を殺した】(1999年)(練馬署)
6.【嘘をもうひとつだけ】(2000年)(練馬署)
7.【赤い指】(2006年)(練馬署)
8.【新参者】(2009年)(日本橋署)
9.【麒麟の翼】(2011年)(日本橋署)
10.【祈りの幕が下りる時】(2013年)(日本橋署)
11.【希望の糸】(2019年)(警視庁捜査一課)
12.【あなたが誰かを殺した】(2023年)(警視庁捜査一課)
13.【誰かが私を殺した】(2024年)(警視庁捜査一課)


あらすじ

1.【卒業】

卒業を控えた大学四年の秋、一人の女子大生が死んだ。
親友・相原沙都子は仲間とともに残された日記帳から真相を探っていく。
鍵のかかった下宿先での死は自殺か、他殺か。
彼女が抱えていた誰にも打ち明けられない秘密とは何だったのか。
そして、第二の事件が起こる。
刑事になる前の加賀恭一郎、初登場作。

加賀が大学四年、国立T大時代
剣道に打ち込む若かりし日の加賀恭一郎をどうぞ

2.【眠りの森】

美貌のバレリーナが男を殺したのは、ほんとうに正当防衛だったのか?
完璧な踊りを求めて一途にけいこに励む高柳バレエ団のプリマたち。
美女たちの世界に迷い込んだ男は死体になっていた。
若き敏腕刑事・加賀恭一郎は浅岡美緒に魅かれ、事件の真相に肉薄する。
華やかな舞台の裏の哀しいダンサーの悲恋物語。

あの加賀が恋!?
貴重な作品はこちら

3.【どちらかが彼女を殺した】

「お兄ちゃん以外、信じられなくなっちゃった」
電話は切れ、妹は殺された。
愛知県警交通課の兄・和泉は、犯人への復習を決意し、現場の証拠を隠蔽する。
容疑者は元恋人の男と親友の女。
決め手が見つからないなか、練馬署の加賀刑事だけは兄の工作を嗅ぎ取る。
あなたに真相が見抜けるか。
究極の”犯人当て”小説。

最後まで犯人が明かされないシリーズ
モヤモヤしたいひとはどうぞ

4.【悪意】

人気作家・日高邦彦が仕事現場で殺された。
第一発見者は、妻の理恵と被害者の幼なじみである野々口修。
犯行現場に赴いた刑事・加賀恭一郎の推理、逮捕された犯人が決して語らない動機とは。
人はなぜ、人を殺すのか。
超一流のフー&ホワイダニットによってミステリの本質を深く掘り下げた東野文学の最高峰。

小説全体が犯人と加賀の手記、回想形式で描かれています
二転三転するストーリーに何度も騙されました

5.【私が彼を殺した】

婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。
男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。
男は自分との関わりを隠そうとする。
醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。
事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。
加賀刑事が探りあてた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。

またまた犯人が明かされないモヤモヤシリーズ2
試されてる!?

6.【嘘をもうひとつだけ】

バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した。
事件は自殺で処理の方向に向かっている。
だが、同じマンションに住む元プリマ・バレリーナのもとに一人の刑事がやってきた。
彼女には殺人動機はなく、疑わしい点はなにもないはずだ。ところが・・・・。
人間の悲哀を描く新しい形のミステリー。

シリーズ初の短編集です
すきま時間に気軽に読みたいひとはどうぞ

7.【赤い指】

少女の遺体が住宅街で発見された。
操作上に浮かんだ平凡な家族。
いったいどんな悪夢が彼等を狂わせたのか。
「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。
刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?
家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。

犯人は最初からわかっているところから始まります
古畑任三郎タイプ

8.【新参者】

日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。
着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。
手掛かりをくれるのは江戸情緒残る街に暮らす普通の人びと。
「事件で傷ついた人がいるなら、救い出すのも私の仕事です」。
大切な人を守るために生まれた謎が、犯人へとつながっていく。

日本橋署へ異動後の最初の事件
人形町の実在する商店が舞台に

9.【麒麟の翼】

「私たち、お父さんのこと何も知らない」。
胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。
瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。
家族はその目的に心当たりがない。
だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。
父の命懸けの決意とは。

日本橋署2作目
映像化された感動作です

10.【祈りの幕が下りる時】

明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。
捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。
それは孤独死した彼の母に繋がっていた。
シリーズ最大の謎が決着する。
吉川英治文学賞受賞作

日本橋署最終話
シリーズ最大の謎が明かされます

11.【希望の糸】

小さな喫茶店を営む女性が殺された。
加賀と松宮が捜査しても被害者に関する手掛かりは善人というだけ。
彼女の不可思議な行動を調べると、ある少女の存在が浮上する。
一方、金沢で一人の男性が息を引き取ろうとしていた。
彼の遺言書には意外な人物の名前があった。
彼女や彼が追い求めた希望とは何だったのか。

加賀の従弟である松宮刑事が主人公
松宮刑事ファンにおすすめ

12.【あなたが誰かを殺した】

8月の別荘地。様々な家族が夏を過ごすためにやってくる。
総合病院を経営する夫婦と我が儘な一人娘、その婚約者。
大企業の会長とやり手の妻とその部下家族。
経営者の妻と公認会計士の夫のパワーカップルと、中学生の娘。
別荘地に移り住んだ未亡人、その姪夫婦。
そして、いまは空き家になっている別荘。
彼らには、毎年恒例の行事があった。それは優雅なバーベキューパーティ。
いつも通り開催されたその催しが、思いがけない悲劇の幕開けとなる。
事件に巻き込まれた家族たちは、真相を自分たちの手で解き明かそうとする。
そこに現れたのは、長期休暇中の刑事・加賀恭一郎。

まさかの加賀が休暇中に事件を解決する!?
それってアリなのか!?

13.【誰かが私を殺した】


誰かが私を殺した

加賀恭一郎の新シリーズ、まずは耳から。
東野圭吾、初のオーディブル作品は完全オリジナル。
新たな加賀のバディも現れ、累計1400万部を突破したシリーズは新たなステージへ!

亡き夫の月命日。墓前で手を合わせていると、突然背中に衝撃を受けた。気づいた時には、魂だけがこの世に留まっていた。どうやら私は誰かに撃たれたらしい。
警察の遺体安置所で出会ったのは、警視庁捜査一課の加賀恭一郎警部と部下の女性刑事・新澤。

私は彼等による捜査の行方を見守りながら、なぜ自分が殺されたのかを考えた。
国重ホールディングスの「女帝」として、すべて完璧にこなしてきたつもりだし、母親としては、来月結婚する一人息子に愛情を注ぎ続けてきた。

だが公私において、気に入った人間はとことん守って盛り立てる一方で、信用できなくなった人間を容赦なく切り捨ててきたのも事実だ。私に恨みを持つ者は少なくない。
その中の誰かが私の命を奪ったということだろうか。

やがて加賀はほんの些細な手がかりを積み重ねることで、事件の真相に迫っていく。
彼の推理の先にあったものは、私が想像さえしないものだった。

ついに、東野圭吾がaudibleの世界へ!
時代が動きました

特におすすめの人気作

特におすすめの人気作は、日本橋署時代の3作です

このシリーズで注目するべきなのは、加賀恭一郎の経歴の意味です
読み終わると、
そーゆーことねー
って作者の思惑に気づくことになります

まず大学四年からはじまり、卒業後は教師になりますが
教師には向かないことがわかり、警察に入ります

転職かー
向き不向きって誰にもありますよね

警察では警視庁捜査一課の刑事になりますが、【眠りの森】での事件がきっかけで練馬署の刑事に降格となります

降格・・・・なかなかのパワーワードですね
なんでなのか気になりますよね
ネット上では、「犯人を庇ったから」とか囁かれていますが
残念ながら、明確に書かれている作品はなく
もはや都市伝説です
お得意の、「あとは読者の想像におまかせします」
的なやつですね

その後、自ら日本橋署への異動希望を出して
ここ大事
日本橋署の刑事になるのですが
その日本橋署での3作品が、このシリーズ最大の山
シリーズ最大の謎が明かされることになるのです

さて、なぜ加賀は日本橋署への異動希望を出したのでしょう

その訳を知りたい人は次の3作品を読みましょう

【新参者】
日本橋署へ異動して最初の事件
映像化もされた作品で、日本橋人形町の実在する商店街には聖地巡礼するファンが訪れています

【麒麟の翼】
シリーズ最高傑作と呼ばれる作品で、映像化もされた感動作です


【祈りの幕が下りる時】
シリーズの集大成となる作品
加賀が日本橋署へ異動希望を出した訳も判明し、シリーズ全体の伏線が回収されることに

まとめ

【加賀恭一郎シリーズ】の読む順番とあらすじ、特におすすめの作品について紹介しました

説明したとおり、おすすめの読む順番は出版順です

なぜなら、時系列順で読むことで加賀の人物像や成長、周囲との人間関係がより深く理解できるから

ただ、とはいっても各作品は基本的には独立しているので、興味のある作品から読み始めても十分に楽しめます

特におすすめの作品は、日本橋署時代の3作品

1.【新参者】
2.【麒麟の翼】
3.【祈りの幕が下りる時】

こちらは、できれば上から順番に読むことをおすすめします

いろいろ紹介してきましたが、

結論、どの順番で読むにせよ、
加賀恭一郎は、ただただかっこいい

以上です

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