【要約】「夢をかなえるゾウ4ガネーシャと死神」あらすじ『死』がテーマ!?

自己啓発本
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【夢をかなえるゾウ4ガネーシャと死神】 水野敬也著 2023年 文響社

「夢をかなえるゾウ」シリーズの第4弾!

累計490万部!日本一読まれている自己啓発小説としておなじみですね。

今回のテーマは、「死」です。

夢をかなえるのに「死」がテーマってどういうこと?

どんな教えなのかな・・・

そんなあなたのために、

  • 「夢をかなえるゾウ4ガネーシャと死神」のあらすじ
  • ガネーシャの教え
  • 死神の教え

について、詳しく解説していきます!

あらすじ

妻と幼い娘を持つ、平凡なサラリーマン。

ある日、突然、医師から余命3ヶ月の宣告を受けます。

サラリーマンの夢は、「毎日、変わらない景色を見続けること」

妻の志織は、病気で体調をくずしがちで、娘の晴香はまだ保育園児です。

近い未来には医療テクノロジーが進化して、志織の病気を治してくれるかもしれない。
そんな未来を夢見ていました。

自分の命が残りわずかなのだとしたら、家族はどうなってしまうんだ?
家のローンは?
晴香と志織の生活は?

こんなことが起きるなんて夢にも思っていなかったサラリーマンは、生命保険に入っていません。
両親を頼ろうにも、志織との結婚に反対されたことをきっかけに疎遠になってしまい、十年近くまともに連絡を取っていませんでした。

僕は、これからどうすればいいんだ・・・

そんな、サラリーマンのもとにガネーシャが現れました。

ガネーシャが神様だと知ったサラリーマンは、病気を治してほしいと頼みます。

「みんなそれ言うねんな。自分らは、神様言うたら何でもかんでも願いをかなえてくれる思てるからな。でも、それはやったらあかんことになってんねん」

「・・・アドバイスなんていらない」
「僕が望むのは、このまま生き続けて家族と一緒に過ごすことだ。それだけなんだ!」

その時でした。
突然、蒸気の流れる向きが変わったかと思うと、体が凍りつきそうなくらいの冷たい風が肌に触れました。

「少し、よろしいですか?」

聞き覚えのない声に、おそるおそる部屋を見回すと、

「ひぃっ・・・」

クローゼットと壁のほんの少しの隙間から黒い影がぬっと現れて、人の形になりました。

それは、死神でした。

死神は凍るような声で、
「おい、人間、これを見ろ」

死神が取り出したのは、ろうそくでした。

ろうの部分がかなり短くなっていて、炎が頼りなげにゆらめいています。

「これは寿命を表すろうそくだ。この長さだと、残り九十日といったところか」

死神の口にした数字を聞いて、心臓が止まりそうになるほどの恐怖を感じたサラリーマン。

(ああ、僕は本当に死んでしまうんだ・・・)

死神は持っていた大鎌をサラリーマンの喉元に突きつけました。

「お前は先ほど、『アドバイスなんていらない』とほざいたが、今、お前にとって何よりも必要なのは、ガネーシャ様のような偉大な神の助言を受けることではないのか?」

サラリーマンは、ガネーシャのアドバイスが本当に役立つのだろうかと不安だったが、先ほど見せられた死神のろうそく、あの炎が消えてしまう前に晴香と志織の未来を保証してくれる何かを生み出さなければならないのでした。

こうして、ガネーシャのアドバイス(教え)を受けることになったサラリーマン。

はたして、サラリーマンの夢はかなうのでしょうか。

病気は?家族は?

ガネーシャのアドバイス(教え)とは、いったい!?

ガネーシャの教え

健康にいいことを始める

「健康に気を遣うんは、長生きするためだけちゃうで。これまでは面倒くさがってた健康を大事にする習慣を身につけられれば、自分の行動を管理して目標を達成できるようになる。つまり、夢をかなえられるようになるっちゅうことや」

健康管理はホント大事ですよね。
ただ、余命宣告受けたあとだしねー

死後に必要な手続きを調べる

「自分が死んだあとどんな手続きが必要になるか。多くの人にとって、目を背けたくなる現実や。ただ、その苦しさから逃げんと、冷静に見つめて対処する姿勢を持てれば、ダーウィンくんみたいに自分の死後も家族を守れる力が身につくはずやで」

ダーウィンくんというのは、「チャールズ・ダーウィン」という英国の自然科学者で、父から譲り受けた資産を土地や株に投資して大幅に資産を増やした投資家です。

子どもができたら、自分に万が一のことが起きたときのことを考えておくべきですよね!

お金の問題がなかったらどんな仕事をしたいか夢想する

「もちろん、今やってる仕事の中に情熱を見出していくんも大事やで。ただ、もし自分がこれまでの人生で、情熱を燃やせる分野を本気で探してこうへんかったなら、いったんお金のことを脇に置いて自由に考えてみいや。言うても、仕事を生活の手段やて割り切ったとき、一番脇に置いてかれるのが、やりたいこと。つまり、情熱やからな」

お金の問題がなかったら何の仕事しようかな。
いろいろあれもこれもやってみたいな。

大きな夢に向かう小さな一歩を、今日踏み出す

「『やる』て決めたその瞬間から、やれることはなんぼでも生まれてくんねん。なんぼ大きくてかないそうにない夢でもな、その夢に近づくためにできることは、今、この瞬間にあるんやで」

今が人生で一番若い日!!

人に会ってわだかまりをとく

「自分、仲違いして疎遠になってもうてたり、お世話になったのにお礼が言えてへん人おらへんか?そういう人に直接会って心のわだかまりをといてみい。それができる器の持ち主こそが、会社や家族を末永く繁栄させられるんやで」

私の器は、まだおちょこです・・・

「死ぬまでにやりたいことリスト」を作る

「頭で考えて終わりにするんやのうて、まずは書き出してみることが大事やねん。できへんかもしれんて考え始めると、楽しくなくなってまうやろ?せやけど、ワクワクしながら気軽に書き出していけば忘れてもうてた願望を思い出せるし、気持ちが高まれば行動に移したなるから実現しやすくなるもんやで」

う〜ん、普段あんまり考えることないけど、書いてみようかなぁ。

経験したことのないサービスを受ける

「自分、アリとキリギリスの童話知ってるやろ?アリは将来の不安に備えて、『今』を使て貯えてる。それは悪いことやあれへん。ただ、キリギリスのように『今』を楽しむことも大事なんやで。あの童話は、ずっと遊んどったキリギリスが最後に後悔して終わるけどな。自分の人生に後悔せえへんために大事なんは、アリとキリギリス、どっちかの生き方に囚われるんやのうて、自分が本当に望む方を選べるようになることなんやで」

確かに、未来のことばかり考えて不安になって、今を楽しめなくなる感じはあるかも。

節約を楽しむ

「アリとキリギリスの生き方、どっちも選べることが大事やて言うたやんな?せやったら昨日は高級寿司やったんやから今日は逆の節約寿司にするのが道理やろがい!」

人生はバランスが大事ってことね!

思い切って仕事を休む

「ワシはな、人に迷惑かけるっことがええことやて言うてるわけやないで。ただ、人の評価を大事にしすぎるちゅうことは、自分がほんまに大事にせなあかんもんを見失ってしまうことでもあるんやで」

人の評価って気にしたくないけど、気にしちゃう自分がいます。

自分の体に感謝する

「たとえば心臓は、自分が生まれてから今日に至るまで、一回も休まずに全身に血を送ってくれてる。肺は、自分が意識せんでも呼吸をしてくれてる。体は二十四時間体制で自分を支えてくれてんねん。せやのに自分は、それが当たり前や思うて全然労わってこうへんかったやろ?ワシに言わせたら、自分は、体ちゅう従業員をないがしろにしてきたブラック企業の経営者やで」

はい、自分の体という従業員を大切にしてホワイト企業を目指します!

身近な人に感謝の言葉を伝える

「自分を身近で支えてくれてる人に対しては、色々してもらうのが当たり前になってもうてるやろ?でも、『働く』の語源が『傍を楽にする』て言われるように、傍にいる人の苦労が分かって感謝できるようになれば、世の中の人らの苦労を減らせるサービスも生み出せるようになるんやで」

感謝の言葉って自分がもらうと嬉しいですもんね、言葉にするって大事ですよね、その積み重ねが信頼関係を作るんですよ!って上司に言いたい。

周囲の期待と違う行動を取る

「判断に迷うちゅうことは、人の本心と、周囲からの期待が合うてへん場合がほとんどやねん。そんで、自分がこれまで周囲の人の気持ち大切にしてきたんなら、違う方を選択する勇気も持たなあかん。その両方を経験して初めて、自分にとってほんまに大事なもんが何か分かるんやからな」

周囲の期待よりも、自分がどうしたいかの方を考えたいですね。

限界を感じたとき、もうひと踏ん張りする

「『頑張りすぎても意味がない』て言う人おるやろ?でも、それは実際に頑張ってみて、これ以上やってもプラスにならへんちゅうラインを知ったとき初めて言える言葉や。ほとんどの人は、『頑張りすぎても意味がない』ちゅう言葉を頑張らへんことの言い訳にしてまう。せやから、自分の内に秘めとる能力を最大限に出せてへんのやな。ここが限界やて思たとこから、もうひと踏ん張りしてみい。そしたら、自分の限界が実はもっと先にあったちゅうことが分かる。そんとき自分は『ジ・ジブン』になれるんやで」

なかなか自分の限界ってわからないし、判断むずかしいですよね。
目指せ『ジ・ジブン』!

両親の生い立ちを知る

「オバマくんの父親も幼いころに自分の母親と引き離され、同じような苦しみを経験してたことが分かったんや。すべてを知ったオバマくんは父親の墓石の前で泣き崩れてな。『自分が人生で感じた痛みは、父が感じた痛みだ』て、父親との深いつながりを感じて癒やされたんやで」

オバマは、ずっと自分は父親に捨てられたと思っていたらしいですね。けれども、実は違っていて、自分と同じような苦しみを経験してたことが分かったそうです。

かなえてきた夢を思い出す

「自分は未来に縛られすぎて、これまで夢をかなえてきた自分を忘れてもうてんねん。周りと比べて『たいしたことない』て思てもうたり、かなえた夢に新しい夢を上書きしてもうたりして、なかったことにしてもうてんねんな」

今となっては当たり前の日常になっている光景が、かつての自分の夢だったことを人は忘れてしまう。
その当たり前の日常が失われた時に、ようやく、その有難みに気づくもの。
何気ない日常こそが、幸せなんですね。

他者の欠点を受け入れる姿勢を持つ

「職場の同僚や町ですれ違う人・・・自分が関わるすべての人には、必ずどこかしらに人として至らへん部分があるやろうけど、受け入れる姿勢を持ってみるんや。他人は自分の鏡て言うけども、他人に完璧さを求めるちゅうことは、それ以外のことに対しても、とりわけ自分自身に対しても完璧さを求めてまうねんな。そういう人は、自分の欠点が気になって頭から離れんし、普段の生活でも嫌なことばっか目についてまうから、いつもイライラして苦しむことになってまう」

他人の欠点にばかり目がいく人は、自分自身に対しても知らず知らずのうちに完璧さを求めているもの。そして、完璧にできない自分に対して苦しむことになる。

見る場所を変える

「人の欠点が気になってまうんは、欠点に焦点をあてることで、あたかも欠点がその人全体を表しているように感じてもうてるからや。でも、欠点があるちゅうことは、その欠点が支えてる長所が必ずあんねん。せやから、その長所にも目を向けるようにしてみいや」

人の欠点ばかりを見るのではなく、長所にも目を向ける。
視点を変えて、目に見えているものがすべてではないことを知る。

相手の背景を想像する

「赤ちゃんはな、自分で望んだわけやないのに、突然、この世界に生み出されてん。そんで、真っ白なキャンパスの赤ちゃんに、両親や周りの人、周囲の環境、身に起きた出来事、その時代の空気・・・色んなもんが絵描いてったわけや。そうやって、少しずつ、少しずつ作り上げられてきた人が、今、目の前におる。そのことが想像できたら、もし嫌なことを言われたとても、もちろん、その人に責任がないちゅうわけやないけども完全に否定するんやのうて、この世界に生み出されて悩んだり苦しんだりしながら生きてきた一人の存在として、尊重する気持ちを持つことができるんちゃうかな」

嫌なことを言う人には、「この人、プライベートがうまくいってなくてイライラしてるんだな、不幸なんだな」と思うようになったら、あんまりイライラしなくなりました。

他人に完璧さを求めている自分に気づく

「人を嫌ったり、人の行動にイライラしたりするちゅうんは、知らず知らずのうちに他人に完璧さを求めてもうてるちゅうことや。ただ、『ああ、今、自分は、相手が完璧じゃないことにイライラしてるな』て気づくことができれば、その感情と距離を置けるんやで」

イライラの感情とはお別れしたいです!

つながりを意識する時間を持つ

「この世界にあるものは、ほんまは『同じもの』が変化し続けている。すべてはつながっているんやけど、自分らはその一部だけを切り取って、岩、石、砂、て名前をつけて、別々のものとして認識しとる。そういうものの味方が当たり前になってもうてるから、全体と自分を分けてとらえてまうんや。夢が生み出す苦しみから逃れる方法はな、目の前にある石が、かつては岩だったことや、これから砂になることを思い出すことや。自分らが、岩、石、砂て分けて呼んでるもんは、ほんまはつながってる一つのものであり、そのつながりの中に自分も含まれとるちゅうことをな」

果てしなく広い宇宙の中の、ちっぽけな地球。そのちっぽけな地球の中の点でしかない自分であることを想像すると、自分の苦しみなんて小さいんだなって気持ちが楽になります。

喜怒哀楽を表に出す

「全部がつながってる世界では、死の不安や苦しみは存在せえへん。そもそも死が存在せえへんからな。ただ、その分、生きることの喜びや感動も存在できへんのや。なんで赤ちゃんが泣きながら生まれてくるか分かるか?それはな、母親とヘソの緒でつながってる安らぎの世界から切り離されたからや。ただ、そうなることで初めて、自分とは違う『母親』の存在を知り、『笑う』ことができるようになんねんで。人間が存在する理由は何か?それは、苦しみも、その苦しみに支えられた喜びも、すべてを『経験』するためや。水にも、土にも、木にも、他の生き物にもできへん、人間という形でしかできへん『経験』をするためなんや」

人がこの世でする『経験』は、成長するために必要だと思うんだけど、
その『成長』は何のためにするのかな。
その先には何があるのかな。

死神の教え

人間が死に際に後悔する十のこと

本当にやりたいことをやらなかったこと
健康を大切にしなかったこと
仕事ばかりしていたこと
会いたい人に会いに行かなかったこと
学ぶべきことを学ばなかったこと
人を許さなかったこと
人の意見に耳を貸さなかったこと
人に感謝の言葉を伝えられなかったこと
死の準備をしておかなかったこと
生きた証を残さなかったこと

できれば後悔しないで死にたいですね。
今からでも実践していこうと思います!

自分の死後、人に伝えたいメッセージを書く

「死後の手続きなどではなく、お前の死後もこの世で生き続ける者たちへ伝えるべきことを書き遺すのだ」

お寺とかでそういうサービスを受け付けてるとこがあるらしいですね!

満足度と感想

             ★★★★★(星5つ)

やっぱり、スベらんな〜

テーマはせつなくて深い『死』について。

泣けます。

死を意識することで人生の優先順位を見直し、限られた時間をどう生きるべきかを考えさせられます。

物語の中の主人公は余命宣告を受けたことによって人生には限りがあることを思い知って、そこから限られた時間をどう使うかを課題を通して実践していくわけなんだけど、

『夢の手放し方』も学ぶのがこの物語の重要な要素になっています。

夢をかなえることが『良い』とされればわれるほど、夢をかなえられないことが『悪い』ことになってしまう。

夢をかなえるのではなく、夢をあきらめて苦しみから開放される。

夢をみて頑張るのも大事だけど、今あるものでも充分自分は幸せなんだってことにも気づくべきってことですね。

今回は人生と死について哲学的な要素も含まれていて個人的には好みでした!

こんなひとにおすすめ

  • 「いつかやろう」と先延ばしにしているひと
  • 哲学が好きなひと
  • ガネーシャシリーズが好きなひと

タイプ別おすすめの読書方法

Audibleがおすすめなひと

・活字を見ると3秒で夢の中へ旅立つひと
・じっくり本を読む時間がない!ってひと
・ガネーシャの関西弁をリアルに聞きたいひと

Kindle Unlimitedがおすすめなひと

・本棚なんかないし持ち物増やしたくない!ってひと
・いつでもどこでも気軽に本を持ち歩きたいひと
・ガネーシャの教えをスクショとかしたいひと

紙の書籍がおすすめなひと

・やっぱ本は紙でしょ!なひと
・本の匂いとか手触りが好き!なひと
・そこに本があるだけでテンション上がるひと

まとめ

この記事では、「夢をかなえるゾウ4ガネーシャと死神」を解説しました。

テーマは「死」。

主人公が余命宣告を受けることでガネーシャと死神からの教えは、

✔ 今を大切に生きる
✔ 夢の手放し方
✔ 死ぬときに後悔しない生き方をする


であり、『死を直視することが生を輝かせる』ことを学びます。

哲学的な要素も強いので、哲学好きなひとにはとても楽しめると思います。

もちろん、ガネーシャシリーズが好きな人なら読まない選択肢はありません!

おすすめです。

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